メッセージ

評論家大宅 映子

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私には娘が二人、そして長女には十歳の娘、次女には年中さんと生後八か月の二人の娘がいます。
よく、家事・育児が女性ばかりの負担になる、といいますが、私は負担と思ったことはありません。
そりゃ仕事をしながら食事も必ず作る、というのをやっていると、たまには“何で・・・”と思うことはありました。
でもそんな気持ちも“おいしかった!”の一言で消え去ります。その程度の負担です。
子育ても大変です。でもそれよりも沢山の幸せをくれるのです。泣きじゃくっていた幼子が、自分の腕の中で やっと寝息をたてはじめた時、そのミルクの匂い。全身をゆだねられた嬉しさ。これほどの幸せはありません。
ことばを覚え始めた時の日々の驚き。人間ってすごいなぁ、と思わされます。
必ず巣立っていく子供との、ほんの短い蜜月のときを大切に大切にしたい、と皆が思う社会であってほしいと思うのです。

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