メッセージ

日本歯科医師会 会長、NPO法人ひまわりの会 理事堀 憲郎

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 ひまわりの会が誕生して20年余、その活動が大きく広がりつつあることは大きな喜びであり、関係者の皆様のご尽力に敬意を表します。
 私もいつの間にか高齢者の仲間入りをしましたが、若い頃の恋愛、結婚、出産そして子育ての時期を懐かしく思い出します。生まれてくれた子供との初めての対面、家内共々真剣勝負の子育てに苦戦した日々等々を、今だから楽しく思い出しますが、誰にも言えない心配で夜も眠れない時期もあり、夫婦で泣き明かした事もありました。

 時代と共に「家族」という概念や生活環境も変わり、国も「子育て支援」を重要政策に掲げ、そして「ひまわりの会」のような民間の取り組みが進むことで、妊産婦の皆さんを社会全体で支えようという流れができつつあることは、子育てに取り組もうとする若い世代の心配を少しでも減らす意味でとても大切な事と考えます。

 全身の健康とお口の健康が深く関わっていることはよく知られてきました。私たち歯科医療に携わる者は妊産婦歯科健診等を通じて出産を控えたお母さんのご相談に乗り、胎児の段階から生涯に亘る口腔の健康管理の充実を目指しています。

 これから、この青い地球に生まれ、宇宙よりも大きな夢と可能性をもって生きていく命を、日本の社会全体で歓迎できる環境をしっかり作っていきましょう。

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