メッセージ全国教育長

鳥取県教育委員会 教育長足羽 英樹

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 かけがえのない新しい命を授かられた皆さま、誠におめでとうございます。心からお喜び申し上げるとともにお祝いを申し上げます。

 新しい命の誕生は、赤ちゃんと家族との「出会い」でもあり、未来を担う子どもたちの人生の始まりです。
 生まれたばかりの赤ちゃんは言葉は話しませんが、心地良さを笑顔で、心地悪さや欲求を泣くということで表します。しっかりと抱きとめ、受け止めてあげてください。
 そうすることで、赤ちゃんにとって心の安全基地(拠り所)が出来上がって自分のことを大切にできたり、まわりの人とうまくコミュニケーションが取れたりできるようになります。

 子どもの個性は様々。子育ても十人十色で正解はないのかもしれませんが、一つのヒントとして「ネイティブ・アメリカンの子育て四訓」を紹介します。

一、乳児はしっかり肌を離すな。
一、幼児は肌を離し手を離すな。
一、少年は手を離し目を離すな。
一、青年は目を離し心を離すな

 この四訓は、子どもの成長に応じて、親(大人)がどんな距離感で接していくのが理想なのかを示しています。乳児の時は心も目も手も肌も離さず、幼児になれば、心と目と手を離さず肌は少しずつ離していこうということです。最後まで離さないのは「心」です。子ども達の成長や自立の時期に少しずつ離れていくことは勇気のいることですが、「子育ては親育ち」とも言われます。子どもと一緒に親(大人)も成長していこうとすることが大切です。
 子育てには、喜びとともに悩みや不安や困りごとも出てきます。そんな時は、抱え込まずに家族や周りの人に相談しましょう。

 鳥取県では、「子どもたちは地域の宝、地域の未来」という認識のもと、子どもたちが自立し、将来にわたりふるさと鳥取に誇りと愛着を持ち、家庭やふるさとの絆の中で大切にされつつ伸びていけるよう、地域や園・学校と一緒に子どもたちを見守り育てていきます。

 すべての子どもたちの健やかな成長をお祈りします。

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