ひまわり対談
第11回対談 葛西 得男 日時:平成17年6月16日 会場:テアトロスンガリー青山
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野田聖子:
いまの日本は、急速に少子化が進んでいる現実にもかかわらず、子どもたちや子どもを持つ親に対しての十分な配慮が欠けているように感じます。そこで、子どもを授かったかたへのエール、「生んでくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えられたらと、この運動を続けています。
赤ちゃんの幸せという点では、アップリカさんはまさに主役。どんなお考えでいらっしゃいますか?

葛西得男:
アップリカは、赤ちゃんの幸せは3才までの脳の発達期にあたたかい心と環境でつくられるという内藤寿七郎博士のお考えを企業理念として、赤ちゃんにとって本当に安心できる製品の研究開発をすすめてきました。それ以外にも、電話での育児相談、育児書の配布、お茶の水女子大学における子ども幸せ学の講座なども行っています。これらが、いま我々が本当にやらなければいけないことだと感じています。

野田聖子:
3才までの育児の重要性については、本当にその通りだと思います。日本の少子化対策に欠けているのは、そこなんです。保育所の充実一辺倒で、生まれたての赤ちゃんと親がいっしょに至福の時間を持てるような、心の通った支えが足りないんです。もっと子どものことを最優先に考えられる政治を作っていかなければいけませんね。

葛西得男:
それは企業も同じです。うちの創業者(葛西健蔵氏)がいつも言うんです。「すべての子どもを祈れ」と。これは、誰の子でも関係ない、世の中の全ての子どもを育てるつもりで、我々ができることをやっていこうということなんです。経済優先ではなく、無になって尽くす。そんな思いで子どもたちに尽くして生きたいと思っています。

野田聖子:
少子化問題に関して男性の関心が非常に低いなか、社長のような存在は本当に心強く、励みになります。今日はありがとうございました。


対談を終えて・・
野田聖子からのメッセージ

赤ちゃんとお母さん、お父さんのことを心から思い、幸せを願う葛西社長の気持ちを、そのまま経営の理念とされていることに、深く感銘しました。日本は今後、葛西社長と同じ目線で、子どもをまっすぐに見つめる立場から、少子化対策に200%の力を注いでいかねばなりません。国の宝である子どもたちへの祈りとエールになるような行動を起こしていきたいですね。

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